鍼灸について
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東洋医学に基づく鍼灸
About Acupuncture
世界保健機関(WHO)も適応疾患を発表している
東洋医学に基づいた鍼灸の考え方
東洋医学では、人の身体は「気・血・水」の3つから成り立っていると考えられています。この3つが過不足なく、身体のすみずみまで巡っていると健康だと言われています。
「気・血・水(津液)」
「気・血・水」の3つを巡らせるために、「五臓六腑(臓腑)」が働いています。
「五臓六腑(臓腑)」
不規則な生活やストレス、季節の影響などにより、五臓六腑がうまく働かず、気・血・水のバランスが崩れることによって様々な不調やお悩みが現れます。
様々な不調やお悩みを改善するためには、「気・血・津液」と「五臓六腑(臓腑)」のバランスを調整することが重要だと言われています。
そこにアプローチするために、脈やお腹などを診て、「気・血・水」や「五臓六腑(臓腑)」の状態を把握します。そして、それらを整えていくためにツボに対して鍼やお灸をしていきます。
気・血・水やツボははっきりと目に見えるものではないので、本当に効果があるの?と心配になるかもしれません。しかし、鍼灸治療は科学的データも取られており、大学病院でも取り入れられています。
また、世界保健機関(WHO)も効果を認めています。
〈WHO(世界保健機構)が認める鍼灸治療適応疾患〉
運動器系
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症
神経系
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・ノイローゼ
消化器系
胃炎・消化不良・胃下垂・胃酸過多・下痢・便秘・胆嚢炎・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
呼吸器系
気管支炎・喘息・風邪および予防
循環器系
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧症・低血圧症・動悸・息切れ
代謝内分泌系
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・貧血・生殖泌尿器系疾患:膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
小児科
小児神経症・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
眼科
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
耳鼻咽喉科
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・蓄膿・咽喉頭炎・扁桃炎
東洋医学は慢性的な症状や体質改善のイメージを持つ方もいますが、急に頭痛が起きたなど急性疾患にも効果があります。急性疾患にも慢性疾患にも対応できます。
鍼やお灸をすることで、すぐに痛みや不快な症状が緩和するケースもあります。しかし、全てご希望の結果が得られるわけではありません。
私の症状に効果あるの?という時は、お気軽にご相談ください。
鍼灸やどりぎで使用する鍼・お灸について
About Instrument
鍼
当院で使用する鍼は、とても細い鍼です。大体長さ15~30mm、太さは直径0.12~0.18mm程度です。人の髪の毛の太さよりも細いものを使っています。刺す部位や患者さんの症状・体質に合わせて、太さや長さを選んでいます。ツボに対して刺すので、1ミリ程度で浅く皮膚に引っかかる程度しか刺しません。そのため、痛みを感じることが少ないです。
また、全て使い捨ての鍼(ディスポーザブルの鍼)を使っています。鍼の使い回しは一切致しませんので、感染の心配もありません。
お灸
お灸は、よもぎの葉から作られています。よもぎの葉の裏に生えている毛を集めたものがお灸で使われる艾(もぐさ)と呼ばれるものです。この「もぐさ」を燃やし、その温熱でツボを刺激していく治療法がお灸です。
当院では、痕が残らない無痕灸で治療をしています。当院では、基本的にせんねん灸と一般的に呼ばれる台座がついたお灸(台座灸)を使用していきますが、冷えなど身体の状態やご希望に合わせて使用するお灸を選んでいます。
いずれも熱いというより、ほんわか心地よい温かさという感覚になることが多いです。